<動物病院の先生によるペットとの暮らしに役立つ“正しい”アドバイス>【Vol.12 最終回!】誤食にご用心! ~身近に潜む危険なものvol.2~

 

昨年の3月のコラムの話題が「チョコレート中毒」でしたが、

その時に、一緒に暮らすわんちゃん・ねこちゃんたちの身近なところには様々な危険なものがあることをお伝えしました。

その中でも代表的なものとして、チョコレート、たまねぎ、キシリトール、たばこ、人の薬、マカデミアナッツ、ナメクジ除去剤、ユリ(猫)、ブドウ(犬)などが挙げられます。

それ以外にも頻度は少ないですが、乾燥剤、ボタン電池や保冷剤なども注意が必要なものです。また、地域にもよりますが、公園等に植えられている植物(キョウチクトウ、センダン)なども命にかかわる重大な中毒を起こすことがあります。

いずれにしても、誤食させないことが重要ですが、「誤食してしまった!」という時には命を守るために迅速に適切な対処が必要となることがあります。まずは、かかりつけの獣医さんに相談をしてください。

よく問い合わせがあるものの中で、「これなら、恐らく心配ないかな」というものもありますので見極めのポイントをご紹介します。

 

【乾燥剤】

お菓子などの包装に入っている乾燥剤ですが、様々な種類があり、安全なものから危険なものまで様々です。

乾燥剤の中で特に注意が必要なのが、中身が「白い粉」の時です。おせんべいや海苔などの乾燥剤として使用されることが多いようですが、これは「消石灰」と呼ばれるもので、誤食すると胃腸の粘膜が火傷を負ってしまいます。

一方で、「透明な粒々」や「黒い粉」は比較的無害であり、経過観察で問題ないことも多く経験されます。ただし、軽度の消化器症状がみられることはありますので、注意は必要です。

 

【保冷剤】

保冷剤は凍った時の「硬さ」に注目してください。

「柔らかい=固まらない保冷剤」はかなり危険です。柔らかい保冷剤には「エチレングリコール」と呼ばれる成分が含まれている可能性が高く、これは誤食すると数時間で命を落とすこともある大変危険な物質です。

逆に、「硬い=カチカチになる保冷剤」はきわめて毒性が低く、万が一誤食してしまっても経過観察で問題ないことがほとんどです。

 

 

 

中毒は、とある夜間緊急病院によると、消化器症状に次いで多い受診理由というデータもあります。

それだけ、一緒に暮らすわんちゃん・ねこちゃんたちが食べ物だと思って誤飲してしまうものが身近にたくさんあるということですね。

飼い主さんが危険なもの、あるいは誤飲に繋がりそうなものの知識を持っておくことも対策の一つです。

 

中毒において、適切な対処により事なきを得ることも多いですが、残念ながら中には命を落としてしまうケースもあります。

心配な物を誤食してしまった場合には、

「たぶん大丈夫だろう」

で済ませずにかかりつけの獣医さんに連絡を取る、

もしくは夜間動物病院を受診していただくことをお勧めいたします。

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寄稿:本庄犬猫病院 院長/山本 慎也 先生 <獣医師・獣医医学博士>
▼本庄犬猫病院▼(ほんじょういぬねこびょういん)

住所 :〒367-0043 埼玉県本庄市緑2-2-9 ※南大通り沿い​、ドコモショップさん向かい

電話番号:0495-22-1122(にゃんにゃん ワンワンにゃんにゃん)

Webサイト▶︎ https://www.honjoah.com/

当日対応OK/往診対応あり/入院設備あり/マイクロチップ対応/駐車場5台あり

診療対象動物:犬および猫
各種病気の診断治療、各種予防注射、避妊・去勢手術、各種手術、往診、ペットホテル

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本庄犬猫病院の山本先生によるコラムは今号で最終回となります。

山本先生には1年間寄稿いただきました。ありがとうございました。

読んでくださった方にとって少しでも役立つ知識となっていたら嬉しく思います。

ぜひ、本庄犬猫病院に家族のわんちゃん・ねこちゃんの健康相談に行ってみてくださいね。

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