<動物病院の先生によるペットとの暮らしに役立つ“正しい”アドバイス>【Vol.9】動物病院の診療費用について

 

番犬として庭の一角に繋がれ、ご飯は人間の残り物を食べていたワンちゃん。

外で自由に生活をして、ネズミを捕まえていたネコちゃん。

一昔前は、ほとんどのワンちゃんやネコちゃんがそのような生活でしたが、現在は、人と生活を共にし、家族の一員として暮らすようになりました。

寿命も飛躍的に延び、ペットフード協会が実施した2017年全国犬猫飼育実態調査によると、現在の平均寿命は、ワンちゃんが14.19歳、ネコちゃんが16.25歳となっています。

予防獣医療の浸透により、過去には感染症/伝染病で若くして亡くなっていた動物が長生きすることが出来るようになったため、人と同じように、さまざまな病気に罹るようになりました。

また、獣医療機器や獣医療技術の発達により、過去にはわからなかった病気が診断され治療することが可能となりました。

専門分野においても、循環器分野では、心臓弁膜症に対する人工心肺を使った開心手術が好成績を収めています。腫瘍分野では、悪性腫瘍に対する放射線治療なども実施可能な施設が増えてきています。また、再生医療の分野も目覚ましい発展を遂げ、人医療と比較して遜色のない治療を動物達も受けることが出来るようになってきました。

「家族の一員として、できる限りの医療を受けさせたい」

この思いに応えられるように、私たち獣医療に携わるものは日々研鑽を積んでいます。

 

 

さて、前置きが長くなりましたが、ここからが本題。

動物病院の診療費用についてご説明します。

「保険診療」である人医療では、同じ検査をして同じ治療をすれば

治療費はどの病院でも変わりありません。

ところが、獣医療は「自由診療」のため、動物病院の診療費用は病院によりまちまちです。同じ病気の治療でも同じ費用がかかるとは限りません。

さらに言いますと、同じ診療費用にしては「いけない」のです。

不思議に思われるかも知れませんが、自由診療である獣医療において診療費用を統一することは、国が定める「独占禁止法」に抵触するため、公正取引委員会の指導により禁止されているのです。

また、自由診療ですから、同じ病気の診断治療をするにあたり、検査方法が異なることもありますし、治療法も同じとは限りません。例えば、避妊手術でも、術前の検査の有無や使用する医療機器、使用する医療材料によって料金が異なってくるのは当然と言えます。

 

動物病院は高い?

動物病院の診療費用は、人の病院と比較して高いというお話をお聞きすることがあります。

動物病院の診療費用が高いと考えられる理由として、

  1. 人医療における保険診療の感覚との違い
  2. 人医療と異なる獣医療ならではの特徴 の2点が挙げられます。

 

どんな違いがあるのか、どんな特徴なのかそれぞれ詳しくみてみましょう。

 

人医療における保険診療の感覚との違い ~自己負担分以外の医療費~

私たちが病院にかかる場合には、ほぼ保険診療で受診することになると思います。窓口で清算するのは自己負担分の3割です。残りの7割は誰が負担しているのでしょう?国?市?町でしょうか?

いえ、負担しているのは、皆様が毎月納めている保険料です。

国民健康保険料か社会保険料という形で年間におそらく数十万円を納めている方がほとんどだと思います。社会保険の場合には、会社が皆様の負担している保険料と同額をさらに納めていますので、莫大な金額が医療としてかかっていることになります。

毎回窓口で支払う医療費とは別に高額な医療費を支払っているのですが、窓口では3割しか負担しないため、高額な医療費をあまり実感できないのかも知れません。

一方、獣医療では窓口での全額清算のケースがほとんどです。

以前よりペット保険も普及してきましたが、加入率はまだ高くはありません。保険がない医療ですから、どうしても窓口でかかる医療費は高額になりやすいと言えます。

⑵人医療と異なる獣医療ならではの特徴 ~物言わぬ動物の病気をみる~

獣医療と人医療の決定的な差、それは動物本人が自覚症状を話してくれないということです。

自覚症状を訴えて病院を受診する人医療と異なり、獣医療では飼主様がペットの不調を察知して来院します。自覚症状を訴えない分、どうしても病気が進行してから来院されるケースも多くなります。

自覚症状を訴えてくれない動物の病気を見つけるために、私たち獣医師は、飼主の皆様に詳しく動物の様子をお聞きし、そして、動物の体を詳細に診察します。

それでも、やはりわからないことが多々ありますので、必要に応じてさまざまな検査が必要となる場合があります。

人医療と比較すると検査の必要性が高い場合が多いのです。

また、前述しました通り獣医療は年々高度化していますので、各動物病院では診療レベルを保つために、高額の医療機器を導入して診療を行います。

血液検査機器、超音波診断装置、レントゲン撮影装置、レーザー/超音波メスなどなど。

専門化されている人の医療と異なり、すべての診療科に対応しないといけない獣医療の場合には、人の町医者ではまず導入しない高額な医療機器が必要となり、どうしても診療費用としてご負担いただくことになってしまうのです(実はどれも高級外車が買えるようなお値段なのです・・・)。

 

万が一に備えましょう

 大切なご家族の健康を守るために、ペット保険を上手に利用することも有用でしょう。私個人的には、若い時から医療費のために毎月「貯金」しておくことをお勧めします。健康に過ごして医療費として使わなければ何よりですしね。

動物病院によって診療費用は千差万別です。内容も千差万別です。

受診する方の中には診療費用を心配される方が少なくありませんが、費用面も含めて、遠慮せずにかかりつけの獣医さんと相談しながら診療を受けていただくことをお勧めいたします。

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寄稿:本庄犬猫病院 院長/山本 慎也 先生 <獣医師・獣医医学博士>
▼本庄犬猫病院▼(ほんじょういぬねこびょういん)

住所 :〒367-0043 埼玉県本庄市緑2-2-9 ※南大通り沿い​、ドコモショップさん向かい

電話番号:0495-22-1122(にゃんにゃん ワンワンにゃんにゃん)

Webサイト▶︎ https://www.honjoah.com/

当日対応OK/往診対応あり/入院設備あり/マイクロチップ対応/駐車場5台あり

診療対象動物:犬および猫
各種病気の診断治療、各種予防注射、避妊・去勢手術、各種手術、往診、ペットホテル

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※Pet Avenueではペット保険加入も可能です。

楽天ペット保険のご提案ができますのでお問い合わせください。

尚、本庄犬猫病院では手続きができませんのでご注意ください。

https://www.anshinpet.co.jp/lp2.html

 

 

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